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粛清と聞けば、先ずスターリン、次に毛沢東、チャウシスク、国民を弾圧した独裁政治を想いだす。 自国民だけでなく、近隣諸国をも意のままに動かし自由を奪い取った恐怖政治。 タイトルだけでも暗い気分になり読み始めるまでに時間がかかった。 ![]() ようやく先月末くらいから読み始めたが、3分の1くらい読んだ所で、またスピードが鈍ってしまった。 暗いだけでなく、肌に虫が這うような、腐った食べ物を口に押し込まれるような、汚水の中に浸らされるような、つまり日本人の生活ではありようも無い不潔感に襲われる。 しかし、これは以前遠いソ連国の一部であったバルト三国の一番北にある小さなエストニアの歴史なのである。 どれほどの寒さなのか、どれほどの貧しさなのか、どれほどの恐怖政治であったのか、想像を絶する。 読み始めて、3分の1を過ぎた当たりから、しかし読書に弾みがついて来た。 物語は益々辛さを増して行くのだが、主人公のアリーダの強さに私は魅力を感じ始めたからである。 強さだけではない、灰汁の強さ、生きる為には他人も陥れる。迷わない。 その打たれ強さに私の心が彼女に付いて行き始めた。それからは一気に読み終わった。 1940年代、24〜5歳のアリーダと1990年代、67〜8歳のアリーダが時代を行きつ戻りつしながら物語は展開して行く。 そして最後まで一人の男を愛し続けるアリーダの強情さ。ハンスに愛されても居ないのに、、、、 ストーリーは書かない。だけど、大まかなものは感じて頂けただろうと思う。 このブログで興味を持って頂けたら是非読んでみて下さい。 作者はまだ35歳、フィンランド人の父親とエストニア人の母親持つフィンランド人。 生々しいストーリーの展開は身近に関わりを持つ人々がいなければ書けないだろう。 ![]() しかし、エストニアとフィンランドが海を隔ててこれほどの近さにあるとは思っても見なかった。 文中ひとつ不思議な間違いを私はみつけた。エストニアはフィンランドの北にあると書かれている。 どう考えてもエストニアはフィンランドの南である。 印刷ミスなのか?それとも何か思惑があってのことなのか? 早川書房ともあろう大きな出版社がミスを犯すとは思えないのだが。
すぐ「年のせいね」「年には勝てないわ」「歳を感じるわ」と言う人が居る。 もちろんある程度の歳になれば誰だって感じていることである。「永遠に不滅」の人間なんていないのだから。 しかし、久しぶりに会った途端、開口一番これをやられると私は「フン!」と思ってしまう。 彼女らにしたら「季節の挨拶」と同じようなものなのか?はた迷惑だ。 もう4〜5年も前になるが同窓会の時に少し離れた所の固まりの会話が聞こえて来た。 「そこまでしなくてもね」 というのである。 私は耳を峙てた。何を「そこまでしなくても、、」なのだろうか? 周りの友人たちも「そうよ、そうね」と相づちを打っている。 髪の薄くなった話であった。隠しても地肌が見えて困る、と言う話に周りは頷いていた。 少し前までは白髪が増えた話であったはずだが、もう白髪なんて悩みのうちに入らなくなったらしい。 「ウイッグを付けてる人もいるけど、何もそこまでしなくてみね〜」 ??ウイッグを付けることは、「そこまですること」なのだろうか? そこまで、、と言うには、それは悪事だということなのか。 他人の目をごまかす嫌なヤツだということで、そこまで私は堕ちたくないわ。と彼女は行っているのだろうか? スッピンだと自慢する人も中には居る。「自然のままでも私はそこそこ見られるでしょ」 と言っているのだろうか? いや言わせてもらおう。 白髪のままで、髪も薄くなって地肌も見えて、その上スッピン、、それでも「そこそこ見られる人」 ってのは万人に一人いるかいないかってところだろう。 殆どは老婆そのものである。 「老婆で何が悪い、歳をごまかす行為の方がわるいじゃないか?」と彼女らは思っているのかもしれない。 私はそこまでする。 汚らしいと思われるのは何があろうと嫌だ。せめて人の目には小綺麗に映りたい。 虚構かもしれないが、私は自分の為にも他人の為にも「ちょっと素敵」と思われながら生きていたいのだ。 こんなに増えた老婆たちが、みんなゴミゴミとしているのは世の中のためにもならない。 人間とは不思議なもので、美しいものが大好きなのだ。 おなじ料理でも、彩り考えて形よく盛りつけるではないか。同じ味でもその方が美味しいと感じるではないか。 娘が化粧品のお店を開いた。 お客さんはみんな少しでも奇麗になりたいと思ってやってくる。 ![]() ![]() ![]() どの化粧品がいいとかではなくて、自分なりにいつまでも美しくありたいと希う気持ちが美しいのだと娘は言う。 「エステをしてるうちに、お客さんがだんだん表情が明るく美しくなって行くのが嬉しい」 と娘はこの仕事を誇りに思っている。娘に促されて私はアイラインも買った。マスカラやアイシャドウは今までもしていたが、アイラインは初めて。なかなか難しい。 「どうせ何をやってももう遅い」と思っている人には未来が無い。否、生き続ける限り誰にだって未来はあるのだが、暗黒の未来があるのか、明るい未来があるのか」 は心がけと努力次第だと思う。 今日これから出かけるけれど、今日はウイッグ付けていない。昨日カールをして寝たので、ふっくらと 心地よく整っているからだ。 その日の髪の状態によって私はウイッグを付けたり付けなかったりと愉しんでいる。
マリリン・モンローが実際に活躍していた華やかな時代を知っている世代としては、華やかさとは逆に彼女の孤独な死を思いだし、切なく哀しいドラマだった。 ![]() ![]() 有名になれば成る程、私生活は荒れ、ずるずると堕ちて行く人間の弱さが見ていて歯がゆい。 もっと堂々と上手く生きられなかったものだろうか? 映画では彼女の死に至るエピソードは何も無い。この後、夫のアーサーミラーとも別れてしまうマリリンだが、映画ではそれにも触れてはいない。 腫れ物に触られるように気を使う周りにイライラする中で、マリリンはふと目にした純粋な若者に心を開いた。 今をときめくハリウッド女優が、「王子と踊り子」の撮影のためイギリスに滞在した時の逸話である。 監督はサーの称号を持つイギリス切っての大スター、ローレンス・オリヴィエ。 なかなかセリフが言えず自暴自棄になったマリリンが、イギリスの美しく純な青年とちょっと遊んで泣き言を言って、お互いが少しだけ幸せに浸ったと言う7日間のお話。 ![]() 二人の恋がどうのこうのと言ったラブストーリーではなく、劇作家の夫アーサーミラーとの溝を日々深めて行ったモンローの哀しさがよく現れていたと思う。 ただ、ミシェル・ウイリアムズ演じるマリリン・モンローは、華やかなスター性に欠けていて、所帯染みたオバサン的で残念。 演技は上手いのかもしれないけれど、本物のマリリンの可愛らしさは全く出せよう筈もない。 しかし、若い彼を演じたエディ・レッドメイン、可愛かった! テレビドラマ「大聖堂」ではトムの義理の息子となったジャックを演じて、あの時も素敵だった。 コリン・ファース、ユアン・マクレガーに続く今後の注目株かも知れない。 いや、そこまで辿り着けるかな? 久々に、ちょっぴり甘く切なく涙した映画だった。
(数字は今年の通し番号) 18、フェルメール光の王国(福岡伸一) 生物学者福岡伸一の並々ならぬフェルメールへの想いがひしひしと伝わって来る。 科学的に解説されたフェルメールの作品の数々。 映画にもなった「真珠の首飾りの少女」の解説は、今までの誰の解釈よりも納得で来て、自分の気持ちとぴったりで嬉しかった。 ![]() 19、ニッポン消滅・上(キム・スンホ) 20、ニッポン消滅・下(キム・スンホ) 東日本大震災を予告でもするかのように、何年も前に韓国人作家キム・スンホによって書かれた小説。 さっとページをめくったら、まるで今にも日本と言う国が消滅してしまいそうな迫力に迫られて、つい借りてしまった衝動読書である。 とにかく夢中で読み終わる。面白かった。 ![]() 小松左京の日本沈没のパクリかとも思えるストーリーだが、真逆に違う所は、日本はこの危機に備えて、天皇を象徴から君主に祭り上げ、軍隊が日本を動かし始め、まさに破竹の勢いで他国を侵略して行く。 国民を救うためどうしても土地が必要だからである。 日本人では思いつかない「まさか?」の展開は、やはり植民地になった歴史を持つ韓国の作家でなければ書けないだろう。日本人は「今の日本にそんな力があるものか」と思ってしまうのだが。 21、 泣ける話笑える話(徳岡孝夫 中野翠) 期待したほどには、泣けもしなかったし、笑えもしなかった。 もちろん、所どころ胸に迫って泣いた箇所もある。 徳岡隆夫氏の文章力に降参。 22、藁にもすがる獣たち(曽根圭介) UP済み。 23、王国(中村文則) 前回読んだ「掏摸」の続編でもあるような、同じ木島という恐ろしい悪人がここでも出てくるのだが、何となく「掏摸」に比べると信憑性にかける。小説なんだから信憑性だなんて言うのは変かもしれないが。ただグイグイ引き寄せられて一気に読み終わった。 ![]() 今回の「王国」の主人公ユリカは村上春樹の「1Q84」の青豆に似ていると思い当たった。やはり男を騙しさぁこれからと言う時に眠り薬で眠らせてしまうというやり方は、青豆そっくり、しかし青豆にある正義感、プロ意識というものがこの女にはない。青豆は殺されて当然の悪人男を殺すが、ユリカは男を殺さずに裸にして自分も裸になって写真を撮ってユスリに使う。 それも男の指示による。 つまりユリカは木島の命じるままに彼に作られた人生を生きて行くしか無いのである。 次回作は木島と言う恐ろしい男をじっくりと書いて欲しい。 中村文則「銃」「掏摸」「王国」と3冊読んだ。面白かったが、疲れた。 しばらくはもう読まないでいいかって気にもさせられた。
誰がつけたかお役所にしては素敵なキャッチコピー。♪♬ そうです、今年も音楽の花開く季節が宮崎にやって来ました。 ![]() 4月29日はストリート音楽祭。歩行者天国のなった橘通はまさに華やかな音楽一色となった。 県内の吹奏楽団、TOKYO PIPE BANDに寄るバグパイプ、台湾からのオーケストラオープニングパレードでもうワクワク最高潮。 ![]() ![]() 宮崎国際音楽祭プレミアムぶらす&パーカッション ![]() ボーカルグループ サーカス、 山下洋輔スペシャルセッション 平成音楽大学(そんな大学知らなかったが、熊本にあるらしい)学生のファゴットアンサンブル、 ![]() などなど、今年見過ごされた方の為に写真をアップしました。 来年こそはストリート音楽祭でリズムに乗って浮かれましょう。
上京する度に必ず立ち寄って1泊する友人宅がある。 横浜在住、自称右翼の夫婦。 川っぷちにたつマンションで、夫婦二人ひっそりと暮らしている。彼女は私のクラスメイトで仲良しだった。 一度結婚していたが、今の夫と知り合って、彼が前夫と直談判し3人で話し合った末、堂々と彼女を連れ去った、というドラマにでもなりそうな夫婦である。20代後半のことだった。 今は、二人揃って自称右翼を名乗り、二人で今の日本を憂いながらため息をついて暮らしている。だからといってジクジクと世をはかなんでいると言うのではない。 ユーモア溢れる右翼ぶり、豪快で面白い会話に私は聞き惚れて明け方まで3人で話し合う、これが恒例行事となっているのである。 ふたりはとにかく仲がいい。 読者家だった彼女が、今はなかなか本が読めないのは、二人でいつも寄り添って話し合っているからだそうだ。自分だけ本を読んで彼に背を向けることが出来ない。仕方なく、ではなく、二人で話している方が本を読むより愉しいからなんだろう。 彼は元検事、そして元弁護士、会話の豊富さ巧みさ面白さにはいつも感服し洗脳されて、私も時々右翼を名のる。 今回も朝4時まで喋り続けて、夜明けになって布団に入った。 彼らは5月になったら奈良へ行くと言っていた。 ![]() もうすでに予定は立っている。奈良のレオパレスで1ヶ月間部屋を借り、自炊をしたり外食したりしながら、奈良の街をくまなく歩いて観光、見聞する。 特に天皇陵などを回るらしい。 ![]() ![]() 携帯を持たない彼らは、レオパレスで部屋を借りる時、何かの連絡に携帯電話を持っていなければ借すことが出来ないと言われ、二人は渋々プリペイドの携帯を買った。 「この際携帯を持てばいいのに何かと便利よ」と言ってみたが自称右翼はせせら笑った。 そのくせ私のスマホには驚きの興味を示してくれたのであるが。 二人っきりで部屋を借りて1ヶ月すごす。 こんな旅もあるんだなぁ。 いいなぁと思うけれど、私は夫と二人で6畳一間で寄り添って1ヶ月間も過ごすなんてとてもとても出来ない。
東京では娘のうちには泊まらずに、ずっと孫のアパートで過ごした。 孫は大学のすぐ近く、府中市の多摩に住んでいる。 多摩から調布までバスで25分くらい、調布から京王線で一つ引き返すとつつじヶ丘に着く。 電車だと遠回りだが、なるほど、こうゆう風に電車のないところをバスがくまなく回っているのか。 私はせっせと娘のお店に通った。何をするでもないのだが、、、、 開店したばかりのお店のことで手一杯の次女に忙しい思いはさせられない。 「何か家の方の手伝いしてあげようか?」と言ったが、「厭だ」と即座に断られた。 気持ちはよく分かる。 そう言えば、私は今までも家事を手伝ったことが無い。 いつも二人で遊び歩いたり旅行に出たりすることばかりだった。 大学生の孫は今年の秋から1年間の留学を控えている。真面目に勉学に励み、もう単位も取りすぎるくらい取ってしまったと笑っていた。基本的に勉強が好きらしい。 そんな彼女が、韓流に嵌った。 ![]() 彼女の好きなユチョン↑。 私たちの世代はハリウッドに憧れた。 ジェームス・ディーンやポール・ニューマンなど、、しかし、ハリウッドに嵌った、とは言わなかったなぁ。ハリウッドには憧れて、韓国は嵌る。のか 東京二日目は、彼女の案内で、新大久保に行くことになった。 新大久保駅に着くともうそこは韓国。 まさしくKorean Townであった。 焼き肉の臭いが漂う。どの店からもKポップがガンガン流れ韓流スターの写真が所狭しと貼られている。 お店でも、路地裏でも韓国語か飛び交う。ハングル文字が溢れている。摩訶不思議な街、新大久保。 ![]() ![]() 夕方になりやはり焼き肉の臭いにつられて夕飯は焼き肉。苦手なんだが、、ここまで来たからには食べない訳にはいかないだろう。 ![]() ![]() ![]() 韓流スターのようなお兄さんが肉を焼いてくれる。 「写してもいい?」「イイデス」 スターもどきの店員さん。 食べたり騒いだり、戦い済んで日が暮れて、、アパートに辿り着いたのは12時近くになっていた。 あれ私も嵌った? 旅にもいろいろある。 観光、仕事(出張)勉強(留学)情報収集、義理お付き合い、そして、何やら別けの分からない私の嫌いな「自分探し」 そんな旅してどうするの? さて今回の私の旅はどれにも当てはまらない。 我が子可愛さ、我が孫愛しさ、から出かけて行ったおせっかいな旅。 とでも言おうか。 次女は今年40歳になる。 母親の目からすると彼女はいつまでも若くてとてもそんな年齢には見えないが、5〜6年前からポーラで働きはじめて修行を積んだ彼女は、思い切ってエステの店を開店した。 調布市つつじヶ丘駅のすぐ近く徒歩1分って場所である。 ![]() 羽田から直行した私。 開店して1ヶ月、小さいながらもお洒落な感じのエステサロンである。 スタッフさんたちも感じのいい美人揃い。 う〜ん、これならなんとかやって行けるのじゃない?と、母親の目は心配ながらもやはり甘くなる。 接客中の彼女をこっそり写す。動画にも撮る。 やはりスマホは便利だ。 「お母さん、すご〜い!やりますね〜〜自由人ですね〜〜」と褒められたのだか何だか分からないが、いい気分になって撮りまくる。 「ブログで宣伝してあげるわね」 「お願いしま〜す」 接客中の次女。 親切丁寧な応対、相手の要望を先読みして説明する仕事人。 う〜ん、これなら大丈夫か?、、とまたまた甘い。 ![]() ![]() ![]() ![]() エステはただ単にお肌を美しくするだけでなく、ちょっと贅沢な気分を味わえる自分へのご褒美。 ご近所の方、は是非、覗いてみて下さい。 新宿発の京王線で「つつじヶ丘」下車。駅から1分の便利な所です。 tel&fax042-485-6707 e-mail Soin.du.visage@gmail.com 否、遠くの方でもご遠慮なくご相談下さい。不肖私harupyが自称、勝手に「取り扱い店」として承ります。
これほどまでに次から次へと殺人が起こると、だんだん読者も感覚が麻痺して来るが、しかし怖いのは、自分もこのr立場になったら彼らと同じようにこう動くかも知れないと思えることである。 大部分の日本人はこの世界を知らず、まぁまぁ豊かに平穏に暮らしている。悪にまみれて動きが取れなくなる人なんてほんの一握りのひとびとだろう、、と私は思っているのだが、どうなんだろう。 冒頭、 サウナ湯−トピアの受付をしている初老の男寛治が思わぬ事件にぶつかる。 真夜中、大きなバックを抱えた男が入って来て受付をすませるのだが、「バックを預かってくれ」とタバコを買いに外へ出る。 その男はそのまま朝まで帰って来なかった。 ずっしり重たいバックの中をこっそり開けてみると、萬札がぎっしり詰め込まれている。深夜の受付を見ていたものは誰もいない。 借金を抱えている寛治は、すぐ警察に、、と思いながらもその札束に手を出してしまう。 誘惑に負けたって仕方ないだろう。と寛治に同情してしまう。 ![]() そこから始まるこの恐ろしい物語。しかし、読むのを止められない。 DV夫に悩まされ続けている美奈、悪徳刑事、暴力団、得体の知れない中国名の女。 みんな必死だ。 藁にもすがる獣たち、とはまったくピッタリの題名をつけたものだ。 作家って、こんな世界をどうやって知ることができるのだろうか。まったくの空想ばかりでは無さそうだし。 ラストは息詰る展開が音を立てて襲って来る。 なるほど、こう繋がるのか? しかし、スッキリとはしない。 面白くあっという間に読んだけど、なんだか嫌な思いだけが残されて後味悪かった。 もしこれを、浅田次郎が書いたなら、とふと思う。 恐ろしいどうにもならない事件だけど、きっともっとどこかに優しさが見え隠れして、どこかにほんの少しでも安らぎの空間を作ってくれたのではないか? ただし、それは甘っちょろい考えであって、この安らぎの無さこそが、「藁にもすがる」人間の描写として成功しているのだろう。 曽根圭介もう少し読んでみようか。
東京に10日間ほど出かけることになった。 一応、まだ主婦の肩書きを持つ私としては、やはりそれなりに準備に追われる。 こういう時は「一人暮らし」の方々が羨ましい。 自分一人の身の始末だけを考えて、冷蔵庫をカラにして、火の元を切って、好き勝手にホイと出かけられるのだから。 ![]() 夫は留守番には慣れているので、何も面倒なことは言わない。 よそサマのご主人に比べたら、何も気を使わなくていいのだが、それでも今までよりはちょっと気になって「宅食でも頼もうか。夜だけでも配達してもらう?」 と聞いてみたが「コンビニも近いし、スーパーもあるし、近くのレストランもあるし、冷凍食品買って来てチンして食べればいいし、気にするな」と言ってくれた。慣れたものだ。 有り難いお言葉なれど、私はそれでも腹が立つ。 「どうして女だけがこんなことに気を揉まなければならないのか」 二階の私の部屋も日頃夫は覗かないが、私が居ないと洗濯を干しに上がって来る ついでに覗くだろう。 掃除もしておかなきゃならない。 ここ2〜3日は、物置同然になっている私の部屋を何とか少し見られるくらいにまで片付けた。 やはり片付いた部屋は気持ちがいい。これって怪我の功名って言う? ![]() ![]() 庭のツツジももうすぐ満開。今年はいつもよりきれいに咲きそうで愉しみ。 昨日は図書館ボランティアの日であった。 ボランティア仲間3人に「次と次の水曜日2回ほどお休みします」と言ったら、 「気をつけて行ってらっしゃい。こっちは寂しいけどね」と爽やかな返答が帰って来た。 嬉しかった。 一年たって、こんな風に言って頂ける仲間になれたことが嬉しくてちょっと、にやけた。 私と同世代の男性二人、女性二人(私も入れて)4人。絶妙な間柄だ。 あまりおしゃべりも無く、入り込まず、でも何故かあったかい関係である。 「シネマ1987」でも今月は編集の仕事が待っている。 早めに原稿集めて、大まかな所まで作っておいて、帰ってから一挙に仕上げて印刷に出す。 帰宅後二日しか無い。 東京で暮らしている次女が先月自分の店を出した。 京王線沿いの駅近くにポーラのエステの店を開業したのである。 彼女なりに悩んだ末開店に踏み切ったのだろう。結婚して15年ほどたつが子どもが出来ない。 自宅から歩いて行ける場所だから便利だろうけれど、駅のすぐ横となると家賃もたかいだろうし、、と気になる。 私が行ってもなんの役にも立たないのは分かっているが、見るだけでも見ておこう。 娘は忙しいので、泊まるのは孫のアパート。 ついでに、孫とも遊んで、横浜の親友宅にも1泊して、と、、心は弾む。 まだやりかけの部屋掃除も完成させなければならない。 ![]()
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